アルカリイオン整水器をご使用いただく際の「安全上の注意事項」について、当協議会では、(一財)家電製品協会「家電製品の安全確保のための表示に関するガイドライン」に基づき「アルカリイオン整水器の安全確保のための表示に関するガイドライン」を作成し、各社製品において徹底してきました。
これはPL法施行に合わせて協議会でまとめ、自主基準として運用してきたものですが、現在は、家庭用医療機器の認証基準であるJIS T 2004「家庭用電解水生成器」に反映され、安全性と有効性確保のための基準として制定されています。
飲用方法または注意事項 | 科学的根拠・理由など | |
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飲用のpH値 | アルカリイオン水のpH値は、pH9.5を適値とすること。 | 臨床試験により、安全性・有効性が科学的に確認されたpH。 |
飲用量 | 1日あたり500~1000ミリリットル程度を適量とする。 | 臨床試験で実施した、1日あたりの飲用量。 |
飲用方法 | 初めて飲用する場合、中性に近いpHで少量から飲用すること。 | 体調によっては、高いpH値が合わない場合も考えられるため。 |
できるだけ、できたてのアルカリイオン水を飲用すること。 | 科学的な検証では、できたてのアルカリイオン水(生成して24時間以内)で評価。 | |
生成方法 | 飲用適の水(安全な水道水など)を使用すること。 | 飲用不可の水を飲めるようにはできない。 |
1ヶ月に1回以上、pHを確認すること。 | 飲用適値であることを、使用者も定期的に確認すること。 | |
その他の 注意事項 |
医薬品を生成水で併飲しないこと。 | アルカリイオン水で医薬品を服用した場合の影響については確認されていないため 。 |
医師の治療を受けている人や、身体に異常を感じている場合は、飲用前に医師に相談のこと。 | 医薬品との併飲を防止するため。また、胃腸症状を生じさせる原因には、多様な病気があるため、医師の判断に委ねるべき。 | |
腎臓に障害がある人は、飲用前に医師に相談のこと。また、腎不全やカリウム排泄障害などの腎疾患の人は、アルカリイオン水を飲用しないこと。 | 臨床試験においてpH11飲用時に、症例は少ないながら、血清カリウム上昇が見られた報告もあるため、より安全性を配慮して注意表示するもの(pH10以上の飲用禁止も同様)。 | |
pH10以上は飲用不可であり、直接飲用しないこと。 | ||
飲用して身体に異常を感じたとき、または、飲用し続けても症状に改善がみられないときは、医師に相談すること。 | 胃腸症状を生じさせる原因には多様な病気があるため。 |
参考:JIS T 2004:2005 「家庭用電解水生成器」
なお、表中の表記は市場に流通している製品の表示と異なるものもありますが、今後は業界内で統一されていく予定です。
高齢者に対する強引な販売行為、点検商法等に依る長時間の強制勧誘等、特定商取引法違反として一訪問販売業者(サンライズコーポレーション)が経済産業省より6ヶ月間の一部業務停止を受けたことが平成18(2006)年10月28日に新聞報道されました。更に平成18(2006)年10月30日には日本テレビ系の番組で全国に報道されました。
報道によりこの販売業者が商材の一つとして「アルカリイオン整水器」を取り扱っていたことが明らかとなりました。このことに関して、「アルカリイオン整水器」の販売に関して薬事法に基づく自主的な基準を設け、その啓発を行っているアルカリイオン整水器協議会、ならびに同協議会と密接な連絡をとりながら、「アルカリイオン整水器ならびにアルカリイオン水に関する正しい知識の普及」に努めている財団法人機能水研究振興財団(主務官庁厚生労働省)では極めて遺憾に感じております。
アルカリイオン整水器協議会では平成4年(1992)年に発足した当初より、厚生省(当時)の要請を受けてアルカリイオン水の効能効果と安全性に関する今日的な科学的検証に取り組み、第三者の専門家によって構成された「アルカリイオン整水器検討委員会」に二重盲検査試験を含む厳密な比較臨床試験ならびに基礎研究に委託実施し、胃腸症状の改善効果と安全性を実証してまいりました。
その一方で、製品及び業界の社会的信頼性の向上を目指して倫理委員会、学術委員会、広報委員会を設置し、業界の健全育成に全会員が一致協力して推進してきております。
倫理委員会では、医療機器である当該製品の販売に際し、薬事法及び適正広告基準、景品表示法、及び訪問販売等に関わる法律も含めて関連法規の遵守を倫理規定として定めており、会員会社に周知徹底を行うとともに、会員各社の営業方法及び広告内容について調査監視等も継続的に推進することで、より良い秩序の形成に努めてきております。
また協議会の学術委員会及び広報委員会では、機能水研究振興財団の協力のもとアルカリイオン整水器の科学的研究・情報のレベルアップと正しい知識の普及のため、科学的根拠の追求活動と厚生労働省による承認・認証に基づいたアルカリイオン水の有効性の告知に努力しております。
この度、報道対象とされた該当企業はアルカリイオン整水器協議会の会員ではありませんが、協議会としては業界全体の社会的信頼性に影響することとして真摯に受け止め、今後この様な事態を招くことがないように、関連会社にも倫理規定を遵守した適正な営業行為をするよう文書等をもって徹底を促しております。
アルカリイオン整水器協議会は機能水研究振興財団と協働して社会的信頼性の向上に邁進してまいります。何とぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
以上
平成18年11月1日
アルカリイオン整水器協議会
倫理委員長 大坪一道
財団法人機能水研究振興財団
事務局長 堀田国元
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